最近、落ち込むことが多いなぁ
仕事もやる気が起きないし…
このように悩んでいる公務員の方は多いと思います。
私もメンタル不調で一度休職を経験しました。
しかし、色々と考え方や行動を変えることにより、職場に復帰することができました。
私が実際に経験した体験も踏まえて、公務員のメンタルヘルス対策についてお話したいと思います。
現在メンタル不調に悩まされている方も、本記事をお読みいただければ、
メンタル不調になった原因を把握できた上で、復帰に向けた一歩を踏み出せると思います。
ぜひ最後までご覧ください。
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なぜ公務員はメンタルヘルス不調が多いのか?
実は、公務員でメンタルヘルス不調になる方は多いと言えます。
総務省によると、令和2年度のメンタルヘルス不調による休務者は21,676人もいました。
公務員でメンタル不調が多い理由は、以下の点だと思います。
残業が多い
公務員は定時で帰れるイメージがありますが、実は残業が多いです。
平均にすると、月に13.2時間の残業をしています。(平成27年度実績)
引用元:https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01gyosei11_02000077.html
(地方公務員の時間外勤務に関する実態調査結果より)
あくまでも平均なので、本庁などの忙しい部署だと、40時間以上が当たり前だったりします。
私も本庁部署にいた時は、毎月40時間の残業を行っていました。
残業が多いと、おのずとリラックスできる時間が限られてしまいます。
リラックスする時間がないと、人はストレスが溜まってしまいます。
自分のやりたい仕事がある部署に異動できない
やりたい仕事ができないというのもストレスの一因です。
組織で働く以上、やりたいことができないのは、ある程度は仕方がないと言えます。
全体の福祉に資するのが公務員の定めであり、その自治体のために働かなければならないです。
また、自治体という組織上、人事異動の融通度が低いというのも、希望の部署にいけない要因です。
例えば、「教育に携わりたいから教育庁に行きたい」と思っていても、中々異動できないというのもよくあることです。
しかし、我慢のしすぎはよくありません。
「やらされている。やらなきゃいけない。」という気持ちで仕事をしてしまい、ストレスを感じている公務員の方は多いと思います。
住民からの意見に悩まされる
住民からの苦情や意見なども、公務員を苦しめている場合があります。
公務員は全体の福祉のために働いていますから、住民に対して大柄な態度はとれません。
そんな公務員に対して、強めに意見や苦情を仰る住民がいます。
まっとうな意見を頂ける場合もありますが、半ばクレームを仰ってくる場合もあります。
そんなとき、真面目な公務員の方は、心を病んでしまうのです。
資産差し押さえや、水道の停水などの公権力行使に対して、怒りを露わにする人もいます。
公務員だって人間なので、罵詈雑言を浴びせられたら、メンタルを病んでしまいますよね。
パワハラ上司も結構いる
パワハラ上司の言動によってメンタル不調になってしまう場合も、結構あります。
パワハラ上司が多い理由は、
身分がある程度保障されており、少しのパワハラならクビになることもないからです。
公務員は民間企業と比べて人事異動の柔軟性が低いので、ある程度自分勝手にしても異動させられるリスクが少ないのです。
身分をいいことに部下に対する当たりが強い人が一定数おり、その分病んでしまう方も多いです。
公務員のメンタルヘルス対策:4つの「かえる」
ストレスが多い公務員のメンタルヘルス対策には、以下の4つが挙げられます。
順番に解説していきます。
【対策①】他人ではなく自分を”変える”
他人は変えられないと考えることで、かなり楽になります。
名著「嫌われる勇気」でも取り上げられた、アドラー心理学において、課題の分離という考え方があります。
課題の分離とは、
他人の課題と自分の課題を切り分け、他人の課題には一切干渉せず、自分の課題に集中する考え方です。
他人がどう仕事をしようが、他人がどんな嫌なことを自分に言ってこようが、
あなたには関係ありません。
あなたは、あなたの課題に全力で取り組めば良いのです。
こういうと、すごく孤独な人生に感じるかもしれませんが、違います。
だって、自分の人生をコントロールできるのが自分だけって、もう無敵ってことですよね。
逆に言えば、自分には自分をどうとでもできる力があるってことです。
自分のために、努力することもできるし、休むこともできます。
自分の人生をコントロールできるという考え方をすれば、心がスッと楽になりますよ。
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【対策②】身体を”変える”
身体を変えるというのもメンタルヘルス対策になります。
心の問題だから、身体は関係ないんじゃないの?
そう思うかもしれないですが、実は密接に関係しています。
「健全なる精神は、健全なる身体に宿る」
という言葉は、誰もが聞いたことがあると思います。
健全なる身体を作るには、以下の3つの行動がオススメです。
運動することで脳が活性化し、不安・うつ・ストレスが軽減する
運動することで、幸せホルモンのセロトニンが脳内で分泌されます。
このセロトニンが、不安やうつの症状を和らげてくれます。
公務員はデスクワークが多いので、運動する習慣がない人が多いと思います。
朝の始業前や昼休みに、20分でもいいから歩いてみましょう。
6~8時間の十分な睡眠をとる
十分な睡眠をとることも、ストレス軽減に役立ちます。
基本的にショートスリーパーというのはいません。
いたとしても、1000人に1人とも言われています。
寝ないで大丈夫という人も、実は脳のパフォーマンスが落ちています。
個人差はありますが、目安として6~8時間の睡眠はとるようにしましょう。
個人的なオススメは、瞑想・サウナ
運動と睡眠は、誰にとっても重要だと言えますが、個人的におすすめなのは瞑想とサウナです。
瞑想は、目を閉じて数分、呼吸に集中するだけでよいです。
10秒でもいいので、電車の中や休憩中のデスクでやってみてください。
サウナも瞑想に近い感覚が味わえます。
サウナ→水風呂→外気浴というサイクルによって、脳が無駄なことを考えなくなるので、
瞑想したときのようなスッキリ感が味わえます。
【対策③】定時で”帰る”
定時で帰ることで、本当に大事なことに集中できます。
自治体の業務は重要です。
どの部署も住民にとっては必要不可欠でしょう。
しかし、あなたにとって一番大切なことが今いる部署の仕事とは限りません。
人生で一番大切なことが仕事だ!という人は少数派だと思います。
仕事以外に、何かしら大事にしていることがあるはずです。
家族だったり、友人だったり、趣味だったり。
あなたにとって大事なものに時間をかけるために、仕事は定時で終わらせるべきです。
仕事を効率化させるためのステップは、以下の記事で説明しているので、是非ご覧ください。
【対策④】全ては無に”還る”と考える
全ての人や物は、いつか無に還ると考えることも、ストレスマネジメントになります。
全ての悩みはいずれ無くなると考えられるからです。
今生きている人は、100年前にはほとんどこの世にいませんでした。
今この世に存在する悩みは、100年前にはほとんどこの世に無かったということです。
このサイクルを何千回、何万回も繰り返してきているのです。
例えば、5年前に悩んでいたことって、今は解決していませんか?
でも5年前の時点では、「未来に解決しているから気にすることないか!」とは思えなかったはずです。
辛いときは、世のなかは変わり続けていて、悩みは必ず解決すると考えてみてください。
大丈夫です。時が解決してくれます。
まとめ
本記事では、公務員のメンタルヘルス対策について解説しました。
【公務員のメンタル不調が多い理由】
それでも辛い時は、
泣きましょう。
仕事を休みましょう。
人間は、塵から始まり、最後は塵になります。
自分で命を落とさないでください。
日本は社会保障が充実しているので、餓死することはありません。
無理に嫌な仕事をする必要はありません。
頑張っている公務員の力になりたい。
本日もご覧いただき、ありがとうございました。
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